2024.10.08|まち
バショウカジキ漁、最盛期
体長2メートル、スマートな魚体
刺し身やフライで美味

漁港に並ぶバショウカジキ(9月17日午前、京丹後市網野町浜詰・浜詰漁港)
丹後半島沖や若狭湾など京都府北部の漁場で、バショウカジキ漁が最盛期を迎えている。
沖合の定置網で漁獲された体長約2メートルの美しい魚体が漁港や市場にずらりと並び、地元を活気づかせている。
バショウカジキは、長くて大きな背びれが芭蕉の葉に似ていることが名前の由来とされる。府北部では8月中旬から10月上旬ごろが漁獲シーズンで、「バレン」とも呼ばれる。
府海洋センター(宮津市)によると、丹後の海には主に体重30キロ未満の比較的若い魚が、海水温の高い晩夏から秋にかけて生息域を求めて南洋から回遊してくる。
京丹後市網野町の浜詰漁港では9月下旬の早朝、漁船からバショウカジキ24匹が水揚げされた。剣のように鋭く伸びた独特の上あごを持ち、青黒い背中と白い腹が特徴の堂々とした魚体が並んだ。
仕入れに訪れた網野町の鮮魚店「橘商店」の吉岡高博さん(40)は「刺し身でもソテーでもフライでもおいしい魚。秋の訪れを感じさせる味覚です」と話した。
バショウカジキは、府北部各地から舞鶴地方卸売市場(舞鶴市下安久)で競りにかけられ、京阪神などに出荷される。
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漁船に水揚げされたバショウカジキ(京丹後市久美浜町沖)