丹後のものづくり発信
リアルな製造現場を公開
織物、機械金属加工
				京丹後市と与謝野町の企業が製造現場を公開するイベント「丹後オープンファクトリーNeoTAN(ネオタン)が3日、開幕した。丹後ちりめんに象徴される織物や機械金属加工などものづくりの良さを作り手が発信している。
両市町の事業者や行政などでつくる実行委員会が、国内外との交流や産業PRを目的に初めて開いた。28カ所の工場や施設を5日まで公開した。業種では酒蔵やビール工房、農園、家具工場なども参加している。
										
										与謝野町岩滝の織物業「丹菱(たんりょう)」では、糸井宏輔社長(52)が化学繊維でちりめん独特の凹凸を出す製造工程のほか、自社の洋服ブランドの立ち上げや工場併設のカフェについて説明。参加者は機音が響く工場で織機の動きに見入っていた。
										
										京丹後市大宮町の金属加工業「ヒロセ工業」では、精密機械が稼働する工場内を参加者が見学。人工知能(AI)を活用した全自動加工技術のほか、漆芸を施した金属のチェスセットを社員が紹介。技術が認められ、中東での事業につながっているとPRした。
同市久美浜町の藤井正通さん(54)は「技術の高さと進化に感激した」と話した。
参加料は各事業所によって異なり、工場見学には電話予約などが必要。開催期間中、同市大宮町の丹後織物工業組合の「TANGO OPEN CENTER」で、織物事業者や機械金属事業者によるトークセッションもある。
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