収蔵品をネット公開
古文書や美術工芸品
府立丹後郷土資料館
京都府立丹後郷土資料館(宮津市国分)は、収蔵品をインターネット上で紹介する取り組みを始めた。同館が50年以上にわたり、丹後地域を中心に府北部で収集・保管してきた古文書や美術工芸品、歴史・民俗資料を広く紹介する狙い。古代の海を通じた交易や漁業などの郷土史を物語る収蔵品の活用につなげる。
第1弾は水産講習所資料
丹後郷土資料館は1970年にオープンし、府北部で収集、保管してきた資料は11万点を超える。現在は本館を改装して新館を建設する工事のため休館中。2026年度中のリニューアルに向け、同館のホームページに収蔵品ページを開設、今年1月から歴史資料や古文書の概要や画像を紹介している。
その第1弾として、1899年に宮津市にできた府水産講習所の水産資料を公開した。府海洋センターや府立海洋高の前身にあたる施設で、釣り具や魚を描いた掛け軸などの画像を掲載した。
古文書は、京丹後市、宮津市、舞鶴市、与謝野町、伊根町の67件をそれぞれ概要とともに一覧にまとめた。江戸時代に北前船で財をなした豪商の三上家文書(宮津市)や大庄屋を務めた永島家文書(京丹後市)のほか、捕鯨の記録のある亀島区有文書(伊根町)、漢方医の資料のある鞭家文書(与謝野町)などのさまざまな資料を含んでいる。
杉田真菜学芸員は「さまざまな観点で収蔵品を見ていただくことで研究の萌芽が生まれる。住民の皆さんにも知っていただき、文化財を身近に感じるきっかけになればうれしい」と話す。紡織用具といった民俗資料も公開する予定。
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