2026.06.04|

市民のカレー焼きそば
ウェットとドライ
カフェ・レスト絵梨奈

閑静な町並みにソウルフード「宮津カレー焼きそば」と書かれた黄色い旗が立つ。扉を開けると、店内にはところ狭しと並ぶミニカーのほか、レトロな黒電話やラジカセ…。

「いらっしゃーい」。家城総明さん(67)、真弓さん(64)夫妻が明るい声で迎えてくれた。

カウンターに立つ総明さん(右)と真弓さん夫妻(宮津市万年)

店の看板メニューは、麺と具とカレースープというシンプルな組み合わせだが、宮津市民からこよなく愛されるカレー焼きそばだ。

この名物は、スープの量の違いで、「ウェット」と「ドライ」の2種ある。

「ガツンとカレーを味わってほしい」との思いから、しょうゆベースの豚パイタンスープとカレー粉をブレンドし、どちらもスパイシーな味付けに。

そのスープに麺やキャベツ、ピーマンなどの具材が絡み、ピリッとした辛さの中に野菜の甘みや苦みを感じる。食べ終えた後は、ご飯を入れてリゾット風に楽しめる。

ウェットのカレー焼きそばとシメのご飯

今でこそ、カレー焼きそばの名店として知られるが、創業当初はメニューになかった。

きっかけは、今はなき中華料理店が出す元祖の味を忘れられない客から、再現を依頼されたこと。「何か違うなと言っては、スープやカレー粉を替えて一緒に理想の味を追い求めた」(総明さん)。

総明さんが21歳で店を開いてから、まもなく半世紀。借金に悩んだ時期もあったが、「近所の人たちをはじめ、いろんな方に助けられてやってこられた」。恩返しの気持ちが、2人の柔らかな笑顔を支えている。

 

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施設情報

  • カフェ・レスト絵梨奈

    宮津市万年1015―1。
    カレー焼きそばはウェット、ドライ各780円。ライス170円。
    営業は午前10時~午後10時。
    第2、4日曜定休。
    0772(22)2727。