2023.11.10|

〝冬の味覚の王者〟解禁
ズワイガニ漁始まる 京丹後の2漁港に活気
初日の『間人ガニ』1匹10万円也!!

水揚げされたズワイガニ(6日午後0時半ごろ、京丹後市・間人漁港)
水揚げされたズワイガニ(6日午後0時半ごろ、京丹後市・間人漁港)

日本海の冬の味覚の王者・ズワイガニ(松葉ガニ)漁が11月6日解禁され、京都府北部にある京丹後市と舞鶴市の3漁港では、生きのいいカニが次々と水揚げされた。初競りでは雄1箱(5匹入り)が京丹後・間人(たいざ)で50万円(昨年35万円)、舞鶴で26万円(同25万円)、京丹後・網野で15万円の最高値が付き、活気に包まれた。

京都府漁業協同組合の丹後、網野、舞鶴各支所に所属する底引き網漁船計10隻が5日夜に出港し、丹後半島の沖合20~50キロの漁場で、6日午前0時の解禁時刻に合わせて一斉に海中に網を入れた。

「間人ガニ」のブランドで知られる京丹後市丹後町の間人漁港では、午前6時ごろになると、5隻が相次いで戻り、漁師が雄ガニや地元で「コッペ」と呼ばれる雌ガニを手際よく船から移した。「協進丸」船主・船長の下戸壽さん(44)は網入れを5回予定していたが、風が強く3回しかできなかったといい、初日は雄410匹、雌3010匹を水揚げした。下戸さんは「今シーズンも穏やかな海が続いてほしい」と今後の豊漁を期待した。

初競りは京都府漁協の間人、網野、舞鶴の3市場で6日午後から行われ、競り落とされたカニは早速、飲食店や小売店に運ばれた。

「舞鶴かに」で売り出す舞鶴地方卸売市場では午後1時から初競りがあり、競り人の威勢のいい掛け声に買い受け人が手で金額を示し、次々と競り落とした。雄1箱を最高値で買い入れた吉本水産(同市)の吉本泰久社長(60)は「大きさも身入りも抜群」と話していた。

府漁協によると、初日の出荷量は間人が雄約1032・6キロ、雌約1371キロ、網野は雄約382キロ、雌451キロ、舞鶴が雄約1015キロ、雌761キロだった。

漁期は雄ガニが来年3月20日まで、雌ガニは今年末まで。

 

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水揚げされたズワイガニ(6日午後0時半ごろ、京丹後市・間人漁港)
箱一杯に積まれた雌のコッペ(6日午前9時44分、京丹後市・間人漁港)