丹後の海と山の幸
目と舌で堪能
地産食堂HISAMI
京丹後市と伊根町の3漁港で揚がった、新鮮な魚介を盛り付けた「京海鮮丼(月)」(2300円)が運ばれてきた。ねたはきらびやかで、まずは目で楽しませてくれる。地元産の米を食べるとおいしさが口に広がる。
ねたは常時8~10種類。独自にブレンドしたみそ汁、自家製の漬物や小鉢なども付く。丹後の海と山の幸の豊かさを堪能できるのがうれしい。
海鮮丼と同じねたを並べた「刺身定食」(2600円)と「へしこ定食」(2400円)も人気を集める。
へしこは、近くの姉妹店「へしこ工房HISAMI」から持ち込む。テーブルに運ばれる前に8割ほど焼いてあり、料理とともに運ばれる七輪で好みの焼き加減に仕上げる。シメはご飯と、ほぐしたへしこにだしをかけて食べるお茶漬けだ。専務の今出昌宏さん(38)は「京海鮮丼(月)と合わせた3メニューで売り上げの約8割を占める」と話す。
もとは、京丹後市丹後町間人のまちなかで祖父母が営んでいた食堂を、孫にあたる社長の今出龍さん(65)が継いだ。祖父母の時代は洋食が主流だったが「観光客の皆さんに刺し身やカニを提供できる店に」(龍さん)と、1993年に丹後の海が見える高台に店を移転した。2014年に店舗をリニューアルしたのに続き、17年には龍さんが子どもの頃に祖父母を手伝ううちに覚えたというへしこに力を入れようと、「へしこ工房」を開いた。
海鮮料理とともに洋食メニューも健在で、「80年近い味はほとんど変わっていない」と龍さん。海水浴シーズンなどの繁忙期は今出さん一家が総出で切り盛りする。昌宏さんは「季節に応じて丹後の魚を味わってほしい」と話す。
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