「京たんご梨」出荷始まる
今季も糖度高く、甘い
現地では他品種も


京都府が推奨する京のブランド産品「京たんご梨」の出荷が28日、同市久美浜町浦明のJA京都久美浜梨選果場で始まった。この夏の少雨の影響を受け、糖度の高い良品が集まった。
京たんご梨は、「ゴールド二十世紀」などの品種で糖度11・5以上の果実を対象にする。甘みと酸味のバランスのとれた味が特徴で、約30人が久美浜町と網野町の計12ヘクタールで栽培している。
選果場では早朝から農家が丸々とした梨を持ち込んだ。作業員が果樹袋をとって傷の有無を調べてベルトコンベヤーに載せた。梨は自動で糖度が測られ、大きさ別に選別され、作業員が集まった梨を箱に詰めた。
出荷した農家の井本好信さん(86)=網野町俵野=は「今年は雨が降らないのでサイズは小さいが、糖度は十分甘い」と話した。
出荷作業は9月下旬まで続く。昨年の実績は120トンだったが、今年は京都市中央卸売市場などに約150トンの出荷を見込む。
選果場に隣接している道の駅「くみはまSANKAIKAN」や京丹後市内の各農園では、「ゴールド二十世紀」などの梨が直売されている。くみはまSANKAIKAN「駅長」の中岸元子さんは「今後、『豊水』や『新興』などのいろいろな品種が登場します。春まで楽しめる『晩三吉(おくさんきち)』もありますよ」とPRしている。
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