赤身の味わいの濃さ
「京たんくろ和牛」
山と海with日本海牧場
				
										甲子園球場約8個分という西日本最大級の道の駅、丹後王国「食のみやこ」(京丹後市弥栄町)に2015年4月から店を構える。広々とした海を見渡す日本海牧場(網野町)で育った「京たんくろ和牛」などすべて京丹後産の牛を扱う直営レストランだ。
京たんくろ和牛は、短角牛(母牛)の赤身のうまさと黒毛和牛(父牛)の口どけの良いサシを兼ね備える。同牧場では、イネをラッピングして発酵させた飼料のほか、京都産のしょうゆかすやきな粉などを与え、豊かな自然の中でのびのびと放牧させている。
オーナー兼シェフの安井丈博さん(62)は「地元産にこだわった安心安全の牛。自信を持って提供している」と胸を張る。
丹後の肉のうまみをダイレクトに感じるのはステーキだろう。サーロイン、ヒレとも3千円から楽しめる。ただ、グラム指定はできず、ショーケースから一品を選ぶ。丹後の海から造られた塩「翁(おきな)乃塩」でいただくと赤身のしっかりとしたかみ応えと、やさしい脂の甘みが口に広がる。
「京丹後牛ハンバーグ」(ライスかパン、スープ付きで1700円)は粗びきの肉から甘い肉汁が染み出し、柔らかさもある。「ローストビーフ丼」(1500円)のほか、メンチカツも肉のうまみが十分に詰まっていて腹を満たしてくれる。
米も野菜なども京丹後産が中心という徹底ぶりだ。安井さんは「地域の食材を使い、生産者が見えることで安心して食べてもらえる。赤身の味わいの濃さをぜひ体験してほしい」と話した。
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