2025.08.19|

定置網漁や養殖体験
学生向けインターンシップ
久美浜・湊漁業

定置網漁の魚の仕分け作業を体験する学生たち(京丹後市久美浜町)
定置網漁の水揚げで魚の選別に追われる漁業者

京都府沖の海で定置網漁や養殖を体験する「漁業インターンシップ」が8月4日から8日まで、府北部で行われた。学生4人が海に出て漁業の魅力や苦労を体感した。

府が漁業者の増加を目的に2023年度から行っている。今年は府内の高校生や大学生らが参加した。インターンシップでは宮津市でタコつぼ漁、伊根町でブリの養殖を体験した後、京丹後市と舞鶴市で定置網漁船に乗船した。

日本海で定置網漁を体験する参加者ら(久美浜町の沖合)
定置網漁で水揚げされたバショウカジキ

7日に行われた湊漁業(京丹後市久美浜町)の定置網漁では、雨の降る中、午前4時に出港。日本海の沖合で網を上げ、漁港に帰ってからはスズキやサバなどの魚を仕分けた。

参加した宇治市の京都翔英高2年の中友優衣さん(16)は「船に乗ると眠気も吹っ飛び、網を上げて魚が見えてきた時の感動が大きかった」と喜んだ。

漁港近くの施設で湊漁業の社員に質問する時間もあり、河口佳広・業務部長は「天候や海況に左右され、厳しい条件の時もある一方で、ノルマがなく、生活基盤は安定している」と漁師の仕事を説明した。

 

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