2025.08.29|

小ぶりだが甘さは十分
「京たんご梨」
今季の出荷スタート

猛暑の影響で小ぶりだが、甘みは強い京たんご梨(京丹後市久美浜町・JA京都久美浜梨選果場)
出荷作業に追われる従業員ら

京のブランド産品「京たんご梨」の出荷が27日、京丹後市久美浜町のJA京都久美浜梨選果場で始まった。今夏の少雨と高温の影響で、サイズは小ぶりだが、糖度の高い果実が集まった。

京丹後市久美浜町と網野町の農家約30戸が計約12ヘクタールで栽培し、京都府内最大のナシの産地になっている。京たんご梨と銘打ち、主に「ゴールド二十世紀」の品種で糖度11・5以上を認証している。

初出荷では早朝から、各農家が選果場にナシを続々と搬入した。作業員たちは果樹袋を外してベルトコンベヤーに載せ、センサーで糖度と果実内部の熟度を測定。大きさで選別し、箱詰めしていった。出荷した農業井上暢子さん(63)=同市網野町=は「今季は雨が少ない分、玉は小さいが、甘さは十分です」と話した。

出荷作業は9月中旬まで続けられ、京都市中央卸売市場などに全品種合わせて計約150トンの出荷を見込んでいる。また、丹後観光の土産、贈答品としても人気があり、地元の直売所や観光施設で販売される。

 

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箱詰めされ、京阪神に送られる京たんご梨