2023.08.25|

京丹後で、〝長寿生活の知恵〟体験 宿泊サービスに登場!

「リラックスを促す効果が期待できる」とされる特殊加工を壁などに施した〝健康長寿の部屋〟

100歳以上の「百寿者」が人口あたりで全国平均の3倍以上と多く、「長寿のまち」として知られる京丹後市。同市弥栄町にある「ホテル丹後王国」に、「健康長寿の部屋」(ツイン5室)が登場した。運営会社の「丹後王国ブルワリー」と健康用品製造販売会社「ファイテン」(京都市中京区)が連携し、丹後地域産の農産物や魚介類を用いた「長寿食」のメニューを提供するほか、リラックスを促すとされる宿泊サービスを提供する。

同ホテルは、道の駅「丹後王国食のみやこ」の宿泊施設。ファイテン創業者の平田好宏社長が同市網野町出身という縁で、全26室のうち5室を「健康長寿の部屋」として改修した。チタンや金をナノレベルで水に分散化させるファイテン社の水溶化技術を用いて、チタンなどの金属を壁や床、天井にコーティングさせる特殊加工を施した。同社によると「リラックスを促す効果が期待できる」という。同社の寝具や、空気を循環させる機器、フットマッサージ器なども備えている。

夕食と朝食では、京丹後市の長寿の人たちが食べていた食事や生活の知恵を紹介する同市作成の冊子「百寿人生のレシピ」を参考に、丹後産のカレイの煮付けやアジの塩焼き、丹後産野菜の煮物やサラダなどをメニューとして提供する。丹後王国ブルワリーの中川正樹社長は「丹後の伝統食とファイテンの先端技術を組み合わせたヘルスツーリズムの取り組みとして、発信していきたい」と話している。ツイン利用(1万8700円から。1人1泊2食付き)。

 

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京丹後の郷土料理や健康にこだわった朝食の一例
健康長寿で有名な京丹後の家庭料理をアレンジした夕食の一例

施設情報

  • ホテル丹後王国

    京丹後市弥栄町鳥取123。0772(65)4567。

    受付時間は午前10時~午後8時。