2024.03.25|自然
アオイガイの殻「完全な形」で発見
琴引浜鳴き砂文化館で展示
「丹後の海の豊かさ感じて」
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琴引浜に打ち寄せられたアオイガイの殼。殼自体が希少で、ほぼ完全な形で見つかることは珍しいという(京丹後市網野町掛津・琴引浜)
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アオイガイの生態や貝殻の部分が作られるまでの過程を説明する展示ボード(京丹後市網野町掛津・琴引浜鳴き砂文化館)
半円形で巻き貝状の殻を持つアオイガイの殻が「鳴き砂」で知られる京丹後市網野町掛津の琴引浜に打ち寄せられているのを、琴引浜鳴き砂文化館の職員が見つけた。波の浸食で欠けることなくほぼ完全な形で見つかるのは珍しく、同館で展示している。
アオイガイはタコの仲間で、殻は雌が卵を産み付けるための道具として分泌液でつくり、卵を外敵から守る。薄いプラスチックのような質感で「ペーパーノーチラス」とも称される。
同館の田茂井秀明館長(65)によると、殻が破れたり穴が開いたりすると、雌が自分で修復することもある。丹後半島では11月下旬から翌年2月中旬にかけて漂着するが、なかなか見つからない希少な殻という。
今回見つかった殻は縦3・5センチ、横6センチ。過去最大級の殻(縦13センチ、横20センチ)も併せて展示している。田茂井館長は「神秘的な貝を見て、丹後の海の豊かさを感じてほしい」と話している。
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宮津湾の定置網に入っていたアオイガイ。一部に穴が開いている
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大小さまざまなアオイガイ
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卵を抱いたまま、琴引浜に打ちあげられたタコ入りアオイガイの展示写真