利休の茶は、若き日の恋から始まった……。
時の権力者をも畏れさせた茶聖・千利休の正体とは? 美への情熱。禁断の恋。彼の心に秘められた謎に迫る。
原作は、確かな時代考証に基づく斬新な切り口で、希代の茶人の出発点を浮き彫りにした、山本兼一の「利休にたずねよ」。もはや歴史小説の枠を超え、第140回直木賞を受賞した傑作が今、長編映画として新たな生命を宿した。海外では、日本の美を体現する映画として大きな注目を集め、第37回モントリオール世界映画祭、最優秀芸術貢献賞を受賞した。主人公・千利休を演じるのは市川海老蔵。利休を見守り、寄り添う妻・宗恩には中谷美紀。利休に惚れ込む戦国の覇者・織田信長に伊勢谷友介。利休への愛憎をあらわにする天下人・豊臣秀吉に大森南朋。そして利休の師・武野紹?を市川團十郎が演じる。“人間・利休”が遺した謎と、生涯にわたり秘め続けた恋。今まで全く見たことのない斬新な利休像が誕生した。
- 公開(放送)年
- 2013年12月
- 撮影年月日若しくは公開年月日
- 2011年11月
- 監督名
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田中 光敏
日本の映画監督、CMディレクター、大阪芸術大学映像学科教授。2019年には映画『天外者』でも京丹後で撮影を行っていただいた。
この作品のロケ地
●千利休 (市川海老蔵)と高麗の女 (クララ)が追ってを逃れ身を隠す小屋のシーンなど。
※予告動画にこのシーンあり(0:49、1:07)
雹の降るシーンは竹野川から消防ポンプで水を汲み上げ、近くの間人漁港より氷を手配し砕いたものを一緒に降らせた。撮影中、追っ手の役人たちが波にさらわれるアクシデントもあった。