精神的に満たされぬ現代社会から脱皮をはかる二人の若者が、短時間ではあるが二人だけの青春を精一杯生き、遂には仲間や警察の銃弾に倒れて死んでゆくという挫折の美学を追求するバイオレンス・アクション。
- 公開(放送)年
- 1974年3月
- 監督名
-
中島 貞夫
日本の映画監督・脚本家・作詞家。
- 出演者
- 聖子(ひじりこ):梶芽衣子
- 片桐次郎(本郷の仲間の下っ端):渡瀬恒彦
- 本郷(アニキ):内田良平
- 早川(本郷の子分):室田日出男
- 石松(本郷の子分・吃音):川谷拓三
- マリ(中川の愛人・本郷の仲間に加わる):橘真紀
- 中川(金貸し・本郷たちに殺害される):北村英三
- 瀬川(中川殺しの依頼者・次郎の目撃):川浪公次郎
- 片桐百合子(次郎の妹):堀越陽子
- 百合子の男:大木晤郎
- 堀田(中古車販売・次郎に車を売る):山本麟一
- 堀田豊子(堀田の妻):丸平峰子
- マスター:菅貫太郎
- バーの客(聖子を乱交に誘う):北川俊夫
- 中年の女(聖子の店の客・荷物を預ける):葵三津子
- バーの女(乱行をする若い女):高木亜紀、栗はるみ、松代薫
- 竹村清(セドリックバン運転手・次郎に跳ねられる):福本清三
- 警官(ばら撒かれた札束に対する次郎への事情聴取):山田良樹
- ハンター(聖子たちに猟銃を奪われる):曽根晴美
- 荒木野石油スタンド店員(次郎に金を奪われる):奈辺悟
- ヤクザ親分(次郎たちの賭場荒らしに遭う):宮城幸生
- 鍵谷部長刑事(篭城する聖子たちの懐柔):有川正治
- 野次馬(次郎と聖子を襲う商店街の住人):那須伸太朗、遠山金次郎
- 運送会社社員(次郎と聖子の入っているコンテナのそばに来る男):畑中伶一
- トラック運転手(次郎と聖子の乗ったトラックの運転手):大矢敬典
ほか
※太字は下記ロケ地にて演じられた方々。
この作品のロケ地
●次郎(渡瀬恒彦)と聖子(梶芽衣子)が逃走資金用に猟銃強盗を行うシーン。
宮津のガソリンスタンドの設定で撮影が行われた。当時は丸善石油系(現・コスモ石油)のガソリンスタンド。事務所のガラスドアの「川戸石油 荒木野給油所(実在する名称)」の文字は、現在も残されたまま営業されている。
●片桐次郎(渡瀬恒彦)の実家。本郷(内田良平)や早川(室田日出男)らが、次郎(渡瀬恒彦)を追って押しかけてくるシーンなど。
間人(たいざ)の街を見下ろす高台にある稲荷神社下の住宅地、当時の間人小学校の放送設備塔が見える貴重なシーン。
●博打場に次郎(渡瀬恒彦)と、聖子(梶芽衣子)が逃走資金のため現金を奪うシーン。追っ手との銃撃戦及び京都府警のパトカーとのカーチェイスなど。
現在も当時の映像とほぼ変わらないまち並みがそのまま残る。
●次郎(渡瀬恒彦)と聖子(梶芽衣子)の逃走車両を追う、京都府警のパトカーとのカーチェイスシーン。
逃走中に映るガソリンスタンドに駐車中の車両は、当時、移動スーパーのバスや、吉野家旅館(現・昭恋館よ志のや)の送迎マイクロバスなどが。