いさなごさん
磯砂山
峰山町にある「磯砂山」は、標高661mで、京丹後七姫にも数えられている「羽衣天女」が舞い降りた山として有名です。日本最古の羽衣伝説の発祥地とされています。天女が水浴びをしたという「女池」が中腹にあり、モニュメントのある頂上からは大江山や天橋立まで見渡せます。ふもとにある乙女神社にお参りすると美しい娘を授かるといわれています。
- 伝説
- 【羽衣天女の伝説】昔、比治の山の山頂に真奈井(まない)という美しい池があり、8人の天女が水浴びをしていました。そこへ通りかかった老夫婦が1人の天女の衣を隠してしまい、天に帰れなくなった天女に向かってこう言いました。「わたしには子どもがいません。どうかわたしの子になってください」。これを聞いた天女は一緒に暮らすことにしました。それから10年余り、天女は一杯飲むと万病が治るという酒をつくり、家のみならず村までも大変豊かになりました。すると、ある日、心変わりした老夫婦が言いました。「おまえはわたしの子ではない。出て行って欲しい」。そこで天女は非常に嘆き悲しみ、はるか空を仰いで、「天の原 ふりさけ見れば 霞立ち 家路まどいて 行方しらずも」と読み、なんとか奈具の村へとたどり着き、心穏やかに暮らしたということです。この日本最古の羽衣天女伝説は、和銅6年~霊亀元年(713~715年)の『丹後国風土記』に記されたもので、この天女が奈具の村におまつりしている豊宇賀能売命(とようがのめのみこと)『豊受大神』とされています。このほか、羽衣天女伝説には、7月7日の夜、年に一度だけ再会できる七夕伝説も語り継がれています。
- 住所
- 京都府京丹後市峰山町鱒留