2021年度 京都映画企画市 優秀作品(パイロット版)
平安時代以降、陰陽師は次第に衰退していった。そして、江戸末期、彼らは幕末の混乱に乗じて復活の機会を狙っていた。そんな中、安部晴明の末裔である花は、帝を守るため、悪鬼土公や幕府側についた陰陽師たちと戦うこととなる。しかし、花の活躍にも関わらず、明治の世になると陰陽師は廃止されてしまう。女ゆえに正規の陰陽師になれない花が、混迷の時代の中で見つけた真の陰陽道とは!
- 公開(放送)年
- 2021年
- 監督名
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谷口 広樹
山本薩夫監督の「真空地帯」を観て映画製作を志す。
往年の日本人俳優を敬愛し、俳優とは何かを考える「俳優映画祭」を主催している。
歴史と対話する劇映画を作っていきたい。
東京都ピッチグランプリ優秀賞『フゥと佐助の東方犬聞録』(2021 年)、西東京市民映画祭演技賞『Blues In Green』(2022年)、現在、戦後民主主義を問う映画『神の島』を制作中。
- 出演者
幸徳井花 : 近藤くれは
幸徳井保 : 津嘉山正種
土御門晴雄 : 山口幸晴
芦屋顕幽 : 中山研
安倍晴明 : 高岩成二
岩倉具視 : 河内大和
屑屋 : リチャードベントナー※太字は下記ロケ地にて演じられた方。
この作品のロケ地
●オープニング。花が荒波を見つめながら自らの人生を語り始めるシーン。
駐車場から山陰海岸ジオパークスポット「立岩」を一望でき、すぐ近くには、宿泊だけでなく日帰り入浴でも利用可能な温泉施設「丹後温泉 はしうど荘」がある。
「行者岩」には一般は立ち入れないが、過去には数々のテレビ時代劇シリーズが撮影された京都の各撮影所御用達の場所。
●地の神である土荒神が復活した場所としてのシーン。
古くから数々の映画やドラマの撮影が行われ、夏季は海水浴で賑わう浜辺。山陰海岸ジオパークスポット「立岩(たていわ)」があり、鬼を封じ込めたとされる立岩鬼伝説。間人(たいざ)の地名の由来の元になった聖徳太子のご生母「間人(はしうど)皇后母子像」や、竹野川河口には木製の「てんきてんき橋」が架かる。近くには道の駅てんきてんき丹後がありオートキャンプ場も併設されている
●岩倉具視が廃仏毀釈で蘇らせてしまった土荒神と、花が対峙するシーン。
間人漁港から「丹後温泉 はしうど荘」までの海岸道路にあり、夏季は日本海とは思えないほど澄んだ水の海水浴場としても賑わう。また、この後ヶ浜は「山陰海岸ジオパーク」のトレイルコースにもなっている地質スポットで、浜辺には様々な種類の溶岩によって形成された岩を観察することもできる。